Webサイト / デジタルマーケティング
検索エンジンの順位はどう決まる?Googleが説明する検索順位の仕組みと確かめ方

自社のサイトが検索結果の何番目に出るかは、気になる数字です。ただ、「順位を決める要因」として出回っている話には、Google が説明していないものも混ざっています。
この記事では、Google が公式に説明している順位の決まり方と、順位が変わる理由、自社の順位を正しく確かめる方法をまとめます。対象は Google 検索の通常の検索結果です(Bing などほかの検索エンジンは扱いません。地図の検索結果は、違いだけを短く取り上げます)。
記事の前半は「Google 検索の仕組み(Google の説明)」、後半は「実務での進め方(隠密の推奨)」です。見出しに、どちらの内容かを付けています。Google の説明は、公式ドキュメントで確認した内容です(確認日:2026年10月24日)。Search Console の画面名や操作は公式ヘルプの表記に沿って書いており、実際の画面では確認していません。
Google 検索がページを表示するまでの 3 段階(Google の説明)
Google は、Google 検索の仕組みを 3 つの段階で説明しています。
| 段階 | Google の説明(要約) |
|---|---|
| クロール | クローラーと呼ばれる自動プログラムが、ウェブ上で見つけたページからテキスト、画像、動画をダウンロードする |
| インデックス登録 | 見つけたページのテキストや画像、動画を解析し、Google インデックス(大規模なデータベース)に保存する |
| 検索結果の表示 | 検索した人の検索語句に関連する情報を返す |
Google は、すべてのページがこの 3 段階を通るわけではない、とも書いています。Google の基本事項に沿っていても、クロールされ、インデックスに登録され、検索結果に表示される保証はありません。
順位の話は 3 段階目にあたります。ページがインデックスに登録されていなければ、順位はつきません。自社のページが登録されているかは、Search Console の「ページ インデックス登録」レポートや「URL 検査」で確認できます(使い方はGoogle Search Consoleの使い方:SEOで見る5つの機能と、月1回の確認手順を参照)。
Google が挙げている主な検索のシグナル(Google の説明)
Google は「How Search Works(Google 検索の仕組み)」の「Google によるランキング結果の決定方法」のページで、検索アルゴリズムはさまざまな要因やシグナル(検索クエリの単語、ページの関連性やユーザビリティ、ソースの専門性、ユーザーの位置情報や設定など)を検討する、と説明しています。そのうえで、それぞれの要素に適用される重みは検索クエリの性質によって異なる、としています。例として、現在のニュース トピックの検索では、辞書の定義の検索よりもコンテンツの鮮度が大きな役割を果たす、と挙げています。検索クエリは、検索窓に入力した語句のことです。
同じページで Google は、主な検索のシグナルとして次の 5 つを挙げています。Google 自身が「主な」ものとして挙げた項目で、これだけで順位が決まるわけではありません。各要素の重みも検索クエリによって変わると Google が説明しているので、この表は決まった配点の表やチェックリストとして読むものではありません。
| 主なシグナル | Google の説明(要約) |
|---|---|
| 検索クエリの意味 | 検索した人が何を探しているのか、検索語句の意図を理解しようとする |
| コンテンツの関連性 | 最も基本的なシグナルは、検索クエリと同じキーワードがコンテンツに含まれているかどうか |
| コンテンツの質 | 専門性、権威性、信頼性を示しているかの判断に役立つシグナルを特定する。他の著名なサイトがリンクや参照をしているかも、品質の判断に使う要素の一つ |
| コンテンツのユーザビリティ | 他のシグナルが同等なら、利用しやすいコンテンツのほうがパフォーマンスは高くなる。読み込みが速いモバイル対応のページなど |
| コンテキストと設定 | 位置情報、過去の検索履歴、検索設定などを使って、その瞬間に最も関連性の高い情報を判断する |
Google はこのほかに、集約・匿名化した「インタラクション データ」を使って、検索結果が検索クエリと関連しているかを評価しているとも説明しています。
「コンテキストと設定」の例として、Google は「football」の検索を挙げています。シカゴで検索するとアメリカンフットボールの結果が、ロンドンで同じ検索をするとサッカーとプレミアリーグの結果が表示されやすくなる、というものです。
Google 検索セントラルの「Google 検索ランキング システムのご紹介」では、こうした判断を、多種多様な要素やシグナルを検討する「自動ランキング システム」が行っていると説明しています。ガイドには、言葉の意味を理解する BERT や RankBrain、ページ間のリンクを理解するシステム(PageRank を含む)、検索クエリに合った「鮮度」を評価するシステムなどが載っています。
自社サイトで何を見直すかは、後半の「中小企業が自社でできること(隠密の推奨)」にまとめています。
広告と自然検索の順位の違い
Google は、サイトをクロールする頻度や掲載順位を上げるために金銭を受け取ることはない、と明記しています。検索結果は検索クエリだけに基づいて表示され、広告を買っているかどうかは関係しない、とも説明しています。
Google は、広告には広告であることを示すラベルを付け、検索結果ページで区別できるようにしていると説明しています。Google が販売するのは広告スペースだけで、お金を払っても自然検索の順位は上げられない、とも書いています。広告を出すことと、検索結果(自然検索)の順位は別の話です。
ローカル検索結果(地図やお店の一覧)
Google マップと Google 検索には、お店や会社などのビジネスを探すための「ローカル検索結果」が表示されます。その順位について、Google ビジネス プロフィールのヘルプは「主に関連性、距離、知名度に基づいて表示されます」と説明しています。
| 要素 | Google の説明(要約) |
|---|---|
| 関連性 | 検索語句とビジネス プロフィールが合致する度合い |
| 距離 | 検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離 |
| 知名度 | ビジネスがどれだけ広く知られているか。ビジネスにリンクしているウェブサイトの数やクチコミの数などの情報にも基づく |
Google は、これらの要素を組み合わせて検索結果を表示するとしています。ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには応じていない、とも書いています。
前の節で見た通常の検索結果の説明と比べると、関連性は、検索語句とビジネス プロフィールの合致の度合いとして説明されています。また、通常の検索結果でも位置情報は使われますが(「コンテキストと設定」)、ローカル検索結果では、検索した人から拠点までの「距離」が 3 つの主な要素の一つに挙がっています。なお、このヘルプには、通常の検索結果の順位とローカル検索結果の順位がどう関係するかの説明はありません(2026年10月24日確認)。
この記事では、ここから先も通常の検索結果の順位を扱います。ビジネス プロフィールの情報の整え方やクチコミへの対応は、Googleビジネスプロフィール最適化のコツ:情報登録・口コミ・MEO・効果測定を参照してください。
Google が「有用なコンテンツ」として説明していること
Google は文書「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」で、自動ランキング システムは、人の役に立つことを目的として作られた、有用で信頼できる情報を上位に表示するように設計されている、と説明しています。
この文書に並ぶ、自分のコンテンツを見直すための質問から、いくつかを挙げます。
- コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供しているか
- 明らかな事実誤認はないか
- 自分でもブックマークしたい、友人にすすめたいと思えるページか
一方で、検索エンジンのために作られたコンテンツの兆候として、次のようなものも挙げています。
- Google が優先する文字数があると聞いて、特定の文字数になるように書いている(Google は「そのような設定は存在しません」としています)
- 内容を実質的に変えていないのに、ページを新しく見せるために日付を変えている
E-E-A-T は「順位の要因」ではない
SEO の解説でよく見る E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)について、Google は、E-E-A-T 自体はランキングに直接影響する要因ではない、と説明しています。そのうえで、中でも信頼性が最も重要だとしています。
同じ文書は、誰が(Who)、どのように(How)、なぜ(Why)コンテンツを作ったのかが分かるようにすることを勧めています。隠密では、会社のサイトに当てはめて、書いた人や監修した人、情報の出どころ、そのページを作った目的が読み手に伝わるかを確かめることを勧めています。
ページ エクスペリエンス(表示の速さや使いやすさ)の位置づけ(Google の説明)
Google は、コアランキング システムは優れたページ エクスペリエンスを提供するコンテンツを高く評価するように設計されている、と説明しています。Core Web Vitals(表示の速さ・操作への反応・表示の安定性の指標)もランキング システムで使われています。
ただし、同じページで Google は次のことも書いています。
- ページ エクスペリエンスを表す単一のシグナルはない
- Search Console などで良い結果が出ていても、上位に表示されることが保証されるわけではない
- ページ エクスペリエンスが平均を下回っていても、最も関連性の高いコンテンツが表示されるように設計されている
- ただし多くの場合、検索語句に合う有用なコンテンツが多数あるので、その中で順位を上げるには優れたページ エクスペリエンスが重要になる
Google の説明に沿えば、表示の速さだけで順位が決まるわけではありません。Core Web Vitals の指標と基準値は、Core Web Vitalsとは?LCP・INP・CLSの基準と改善の進め方にまとめています。
また Google は、インデックス登録とランキングに、スマートフォン用のクローラーで取得したモバイル版のページを使っています(モバイル ファースト インデックス)。モバイル版のサイトにも、パソコン版と同じコンテンツを含めるよう勧めています。
よく聞く「順位の要因」を、Google の説明と照らす
SEO の解説記事で見かける話を、今回確認した Google の文書と照らし合わせました。
| よく聞く話 | Google の文書で確認できたこと |
|---|---|
| 記事は◯文字以上ないと上位に出ない | 優先する文字数という設定は存在しない(有用なコンテンツの文書)。上位表示のために長さだけを調整しても無意味で、決まった最小・最大の文字数もない(SEO スターター ガイド) |
| キーワードをたくさん入れるほど有利 | 同じ言葉を何度も繰り返すキーワードの乱用は、スパム ポリシー違反になる |
| meta keywords タグを設定する | Google 検索はキーワード メタタグを使わない |
| ドメイン名に地名や業種を入れると上位に出る | ドメイン名や URL のキーワードだけでは、ほとんど効果はない |
| 同じ内容のページがあるとペナルティを受ける | 複数の URL から同じ内容にアクセスできても問題はなく、手動による対策が必要になることはない。ただし、他人のコンテンツをコピーすることは別の話(SEO スターター ガイド) |
| 見出しは◯個が理想 | 理想的な見出しの数は存在しない |
| E-E-A-T がランキング要因 | E-E-A-T 自体はランキング要因ではない |
| 直帰率や滞在時間が短いと順位が下がる | 今回確認した文書に、GA4 などの直帰率や滞在時間をランキングに使うという説明は見当たらない(Google が説明しているのは、集約・匿名化したインタラクション データを関連性の評価に使うこと) |
| 更新頻度が高いサイトほど上位に出る | 今回確認した文書に、更新頻度そのものを評価するという説明は見当たらない。Google の「鮮度」のシステムは、検索クエリに対して新しい情報が求められるかを評価するもの(例:「地震」の検索で、平時は備えの情報、発生直後はニュースを上位に) |
| パンダ・ペンギンなどのアップデートに対策する | Panda(2015 年)、Penguin(2016 年)はコア ランキング システムに組み込まれ、Hummingbird とあわせて「廃止されたシステム」として記録されている |
| 業者に頼めば 1 位を保証してもらえる | Google で一番上に掲載されることは誰にも保証できない |
Google は SEO スターター ガイドで、Google でのランキングがトップになるような秘訣はない、とも書いています。
検索順位が変わる理由(Google の説明)
順位は固定されたものではない
Google は「Google 検索のコア アップデートとウェブサイト」で、検索結果の掲載順位は「静的な固定されたものではありません」と説明しています。理由として、検索する人の期待が変わることと、ウェブ自体が新しいコンテンツや更新されたコンテンツで常に変わっていることを挙げています。Google のシステムも更新されます(次の「コア アップデート」を参照)。
Google はコア アップデートの説明で、レストランのおすすめリストのたとえを使っています。リストが更新されて順位が下がったレストランは、必ずしも「悪い」わけではなく、単に他のレストランが上位に入った、というものです。
コア アップデート
Google は年に数回、検索のアルゴリズムとシステムに大規模な変更を加えており、これを「コア アップデート」と呼んでいます。その間にも、小規模なコア アップデートを含む更新を行っています。
Google は「一般的に、ほとんどのサイトではコア アップデートについて気にかける必要はなく、アップデートが行われたことに気づかない場合もあります」と説明しています。
コア アップデートやスパム アップデートは、「Google 検索ステータス ダッシュボード」のランキングの更新履歴に掲載されます(2026年10月24日に確認した時点で、2026年のコア アップデートとスパム アップデートが載っていました)。
順位やアクセスが下がる主な原因
Google の「Google 検索トラフィックの減少をデバッグする」では、検索からのアクセスが減る主な原因として次の 6 つを挙げています。
| 原因 | どういうことか(Google の説明の要約) |
|---|---|
| アルゴリズムの更新 | Google はコンテンツの評価方法を常に改良し、ランキングのアルゴリズムを更新している |
| 技術的な問題 | クロール、インデックス登録、表示を妨げかねないエラー(サーバーの不調、robots.txt の取得、「ページが見つかりません」など)。サイト全体にも、一部のページにも起こる |
| セキュリティの問題 | マルウェアやフィッシングなどの脅威があると、Google がサイトを開く前に警告を表示することがあり、検索からのアクセスが減ることがある |
| スパムに関する問題 | スパム ポリシーに違反する行為を、自動のシステムと必要に応じて人の審査で検出する。場合によっては手動による対策を実施する |
| 季節性、興味や関心の変化 | 流行や季節で、特定の語句を検索する人の数(需要)が変わる |
| サイトの移転と移行 | ページの URL を変えると、Google が再クロールしてインデックスに再登録するまでの間、ランキングが変動することがある |
同じ文書は、順位のわずかな増減は常に起こりうる、としています。
自社の順位を確かめる方法(隠密の推奨)
ここからは、実務での進め方として隠密が勧めている方法です。Google の説明を引くところは、そのつど出典を示します。
手動で検索した結果は、順位の確認には向かない
自分のパソコンやスマートフォンで検索して、自社が何番目に出るかを数える方法は手軽です。しかし、Google は位置情報、過去の検索履歴、検索設定、言語、端末などによって表示する結果が変わると説明しています(How Search Works、Google 検索セントラル「Google の検索エンジンの仕組み」、Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート」)。手元で 1 回検索した結果は、その場所・その端末・その人の条件での 1 回分にすぎません。
順位の確認には、Search Console の「検索パフォーマンス」レポートを使います。
Search Console の「平均掲載順位」の意味(Search Console ヘルプの定義)
検索パフォーマンス レポートの「平均掲載順位」は、Search Console ヘルプで次のように定義されています。
- 検索結果に自社サイト(またはページ)へのリンクが表示されたときの、最上位の掲載順位 を、表示されたすべての検索で平均したもの
- 同じ検索結果に自社のページが複数出た場合は、いちばん上の順位だけが数えられる
- 表示されなかった検索は、計算に入らない
ヘルプには次のような計算例があります。ある検索で 2 位・4 位・6 位に表示されたら、その検索の順位は 2。別の検索で 3 位・5 位・9 位なら 3。平均掲載順位は(2 + 3)÷ 2 = 2.5 です。
ヘルプは、検索履歴や場所などによって、個々の検索での順位は平均と違うことがあるとも書いています。平均掲載順位は「検索結果に表示されたときの最上位の順位の平均」であって、「誰が検索しても何位に出る」という数字ではありません。
順位を見るときの注意
- 順位より、表示回数とクリック数を重く見る。 Google は「Google 検索トラフィックの減少をデバッグする」で、掲載順位の絶対値はそれほど重要視する必要はなく、最終的な指標になるのは表示回数とクリック数だと説明しています(順位の大幅な低下が続く場合は、コンテンツの自己評価を勧めています)。表示回数は変わらないのにクリック数だけが減った場合は、タイトルや説明文がページの内容を伝えられていないか、ほかのサイトがより目を引く表示を使っている可能性がある、とも書いています。
- 表示回数とあわせて見る。 表示回数が少ないページやクエリでは、数回の表示で平均掲載順位が大きく動きます。
- クエリごと、ページごとに分ける。 サイト全体の平均掲載順位は、多くのクエリの平均です。気になる語句は「クエリ」タブで個別に見ます。
- デバイスと国で分ける。 「デバイス」「国」のタブで、スマートフォンとパソコン、国ごとの違いを確認できます。
- 期間を比べる。 既定の期間は過去 3 か月です。前の期間と比べて、大きく変わったクエリとページを探します。
- 直近の数字は暫定値。 最新のデータは数時間で変わることがあり、グラフでは点線で表示されます。
- 少数の人しか検索していない語句は表に出ない。 プライバシー保護のため匿名化されます(Google の説明)。クエリ別の合計が全体より小さくなる理由の一つです。
操作は Search Console ヘルプの説明に沿って書いています(実際の画面での操作確認はしていません)。基本的な使い方はGoogle Search Consoleの使い方を参照してください。
順位が下がったときの確認の順番(隠密の推奨)
ここからは、Google の説明をもとに隠密が整理した確認の順番です。
- 本当に下がったかを確かめる。 手動の検索ではなく、Search Console の検索パフォーマンスで、前の期間と比べます。表示回数とクリック数も下がっているかを見ます。
- 手動による対策とセキュリティの問題を確認する。 Search Console の「手動による対策」「セキュリティの問題」に何も表示されていないかを見ます。
- インデックス登録を確認する。 「ページ インデックス登録」で、残したいページが未登録になっていないか、URL 検査で noindex(検索結果に出さないための設定)などが入っていないかを見ます。
- サイトで変えたことと照らす。 下がった時期の前後に、リニューアル、URL の変更、ページの削除、サーバーの移転などがなかったかを、作業の記録で確かめます。
- Google の更新と照らす。 同じ時期に、検索ステータス ダッシュボードにコア アップデートなどが載っていないかを見ます。
- 検索する人が減っていないか。 Google は、Google トレンドで、その減少が自社だけなのか、ほかのサイトにも共通するのかを確かめる方法を案内しています。
コア アップデートの影響の見方について、Google は次のように説明しています。
- アップデートの完了後、1 週間以上待ってから Search Console で分析する。ロールアウト開始前の 1 週間と比べる
- 順位の低下が小さい場合(例として 2 位から 4 位)は、抜本的な対策を講じる必要はない。すでにパフォーマンスが良好なコンテンツには、変更を加えないことを勧める
- 低下が大きい場合(例として 4 位から 29 位)は、サイト全体が有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツを提供しているかを自己評価する
- 「その場しのぎの修正」は避け、長く続く改善に取り組む。数か月たっても効果が見られない場合は、次のコア アップデートまで待つ必要があるかもしれない
また Google は、サイトに変更を加えても、検索結果に目に見える変化が現れる保証はないとしています。変更が反映されるまでの時間は、数時間のものも数か月のものもあります(SEO スターター ガイド)。
中小企業が自社でできること(隠密の推奨)
Google は「Google 検索の基本事項」で、主なベスト プラクティスとして次のようなものを挙げています。
- 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツを作成する
- 検索されそうな言葉を、ページのタイトルや見出し、代替テキスト(画像の説明)、リンクの文字など、目立つ場所に入れる
- リンクをクロール可能にする
- サイトのことを人に知ってもらう
ここからは、これをもとにした隠密の推奨です。どれも順位が上がることを約束するものではありませんが、Google が説明している方向に沿った見直しです。
| やること | 具体的には | 誰に頼むか |
|---|---|---|
| お客様の疑問に答えるページを作る | 問い合わせや商談でよく聞かれる質問を書き出し、1 ページで 1 つの疑問に答える。料金、対応地域、納期、事例など、自社にしか書けない情報を入れる | 営業や現場の担当者に質問を集めてもらう |
| ページの主題を、タイトルと見出しで伝える | お客様が使う言葉でタイトルと見出しを付ける。タイトルの付け方は記事タイトルでクリック率(CTR)は変わる?を参照 | CMS で自分で変えられないときは制作会社 |
| 誰が書いたかを示す | 会社概要、担当者や監修者の名前と経歴、情報の出どころ | 社内 |
| 関連するページ同士をリンクでつなぐ | サービス紹介から事例へ、記事から関連するサービスへ、通常のリンク(文字のリンク)でつなぐ | 社内または制作会社 |
| スマートフォンで確認する | スマートフォンで自社サイトを開き、パソコン版と同じ情報が載っているか、文字が読めるか、ボタンが押しやすいかを見る | 社内(直すのは制作会社) |
| 古い情報を直す | 料金、所在地、営業時間、サービス内容が今と合っているか。直したときだけ更新日を変える | 社内 |
| インデックス登録を確認する | 重要なページが Search Console のページ インデックス登録で登録済みか | Search Console の権限を持つ人 |
やってはいけないこと(Google のスパム ポリシーと、隠密の推奨)
Google の「スパムに関するポリシー」には、クローキング、誘導ページ、隠しテキストと隠しリンク、キーワードの乱用、リンクスパム、大量生成されたコンテンツの不正使用、スクレイピング、不正なリダイレクト、ユーザー生成スパムなどの項目と、順位の降格や削除につながるそのほかの行為が載っています(2026年10月24日確認)。Google は、ポリシーに違反しているサイトは、掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあり、場合によっては手動による対策を実施する、と説明しています。
中小企業のサイトで特に気を付けたいものを挙げます。
| 項目 | Google の説明にある例 |
|---|---|
| リンクスパム | ランキングを上げることを目的としたリンクの売買。過剰な相互リンク(リンクする代わりにリンクしてもらう)や、相互リンクだけを目的としたページ |
| キーワードの乱用 | ランキングを操作する目的で、キーワードや数字を詰め込む(例:付加価値のない電話番号の羅列、特定の地域の検索で上位に出すために都市名や地域名を羅列したテキスト) |
| 隠しテキストと隠しリンクの不正使用 | 検索エンジンを操作するためだけに、人には見えにくい文字やリンクを置く(例:白の背景に白い文字) |
| 大量生成されたコンテンツの不正使用 | ユーザーの役に立つことではなく、検索ランキングの操作を主な目的として大量のページを作る(例:生成 AI などで、価値を加えずに大量のページを作る) |
外部の業者に SEO を頼む場面について、Google は、掲載順位を保証すると主張する業者、Google との「特別な関係」を強調する業者、Google への「優先登録」を宣伝している業者には注意するよう呼びかけています。
ここからは隠密の推奨です。業者に任せる場合は、何をするのか(どのページをどう変えるか、リンクをどう集めるか)を書面で説明してもらい、Search Console の所有者は自社の担当者にしておきます。
月 1 回の順位確認ルーティン(隠密の推奨)
ここからは、隠密が勧めている月 1 回の確認です。Search Console 全体の月次確認はSearch Console の使い方の記事にまとめているので、ここでは順位に関わる部分だけを挙げます。
- 手動による対策・セキュリティの問題: 何も表示されていないことを確認する
- 検索パフォーマンスで期間を比べる: 直近 28 日間と前の期間など、同じ長さの期間で比べ、表示回数・クリック数・平均掲載順位が大きく変わったページとクエリを書き出す
- 大事な語句を個別に見る: 自社の事業に直結するクエリ(サービス名、地域名+業種など)を 5〜10 個決めておき、毎月同じ語句の表示回数と平均掲載順位を記録する
- デバイス別に見る: スマートフォンとパソコンで順位や表示回数に大きな差がないかを見る
- 記録と照らす: 大きな変化があったら、その月にサイトで変えたことと、検索ステータス ダッシュボードの更新履歴を照らす
- 何もしない判断も記録する: 小さな変動なら、ページを変えずに翌月も様子を見る。変えた場合は、変えた日と内容を記録する
毎日順位を見る必要はありません。Google も、Search Console に毎日ログインする必要はなく、月に 1 回程度、またはサイトの内容を変えたときに確認することを勧めています。
よくある質問
Q. 検索順位はどのくらいで上がりますか。
A. Google は、変更が反映されるまでの時間は数時間のものもあれば数か月のものもあり、一般的には数週間待ってから検索結果に良い影響があったかを確かめるよう勧めています。変更すれば必ず目に見える変化が現れるわけではない、とも説明しています(SEO スターター ガイド)。隠密では、期間を決めつけず、変更した日を記録して、Search Console で前後の期間を比べることを勧めています。
Q. スマートフォンで検索すると順位が違います。どれが正しいのですか。
A. どれも、その条件での結果としては正しいものです。Google は、位置情報、言語、端末、過去の検索履歴、検索設定などによって結果を変えています。自社の状況を数字で見るなら、Search Console の平均掲載順位を、デバイス別に確認します。
Q. 広告を出すと、自然検索の順位も上がりますか。
A. Google は、検索結果は広告を買っているかどうかに関係なく、ランキングに関して広告主を特別に扱うことはない、と説明しています。
Q. 毎日ブログを更新したほうが、順位は上がりますか。
A. 今回確認した Google の文書には、更新頻度そのものを評価するという説明は見当たりませんでした。また Google は、内容を実質的に変えずに日付だけ変えることを、検索エンジンのために作られたコンテンツの兆候として挙げています。隠密では、本数よりも、お客様の疑問に答えるページがそろっているか、古い情報が残っていないかを先に確かめることを勧めています。
Q. 被リンク(ほかのサイトからのリンク)は順位に関係しますか。
A. Google は、他の著名なサイトがリンクや参照をしているかを、品質の判断に使う要素の一つとして挙げています。ランキング システムのガイドにも、ページ間のリンクを理解するシステム(PageRank を含む)が載っています。一方で Google は、検索ランキングの操作を主な目的としてリンクを作ることをリンクスパムとし、例としてランキングを上げるためのリンクの売買や過剰な相互リンクを挙げています。Google は、PageRank はリンクを利用しているが、多数のランキング シグナルの一つにすぎない、とも書いています(SEO スターター ガイド)。
Q. 順位チェックツールの数字と Search Console の数字が違います。
A. 今回は個別のツールの計測方法を確認していません。Search Console の平均掲載順位は、実際に表示された検索での最上位の順位の平均です(Search Console ヘルプ)。ツールの数字は、そのツールが決めた方法で計測したものなので、Search Console の数字と一致しないことがあります。違いの理由は、各ツールの説明を確認してください。
参考にした公式情報(確認日:2026年10月24日)
- Google によるランキング結果の決定方法(How Search Works。さまざまな要因やシグナル、重みは検索クエリの性質で異なること、主なシグナル、インタラクション データ、位置情報や検索履歴、広告と順位)
- 検索サイトでの広告検索(Google 検索の仕組み)(「広告」のラベル、お金を払っても自然検索の順位は上がらないこと)
- Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について(Google 検索セントラル。3 段階、金銭を受け取らないこと、保証がないこと、所在地・言語・デバイスで関連性が変わること)
- Google 検索ランキング システムのご紹介(鮮度のシステム、PageRank、廃止されたシステム)
- 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成(自己評価の質問、文字数、日付、E-E-A-T)
- ページ エクスペリエンスが Google 検索の検索結果に与える影響について
- モバイルサイトとモバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法
- 検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド(Google が重要でないと考えること、反映までの時間)
- Google 検索の基本事項(主なベスト プラクティス)
- Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー(リンクスパム)
- SEO 業者の利用を検討する(順位の保証、業者の選び方)
- Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント(Google ビジネス プロフィール ヘルプ。関連性・距離・知名度)
- Google 検索のコア アップデートとウェブサイト
- Google 検索トラフィックの減少をデバッグする
- Google 検索ステータス ダッシュボード:ランキングの更新履歴
- 表示回数、掲載順位、クリック数とは(Search Console ヘルプ。平均掲載順位の計算)
- 検索パフォーマンス レポート(検索結果)(Search Console ヘルプ。既定の期間、暫定データ、時間・場所・デバイス・履歴で検索結果が変わること)
- Search Console を使ってみる(Google 検索セントラル。月 1 回程度の確認)
- A deep dive into Search Console performance data filtering and limits(Google 検索セントラル ブログ、2022年10月。表示されないクエリ)
順位は、自社の数字で確かめる
検索順位は、Google のシステムや競合のページ、検索する人の条件によって動き続けます。手元の 1 回の検索に振り回されず、Search Console で自社の数字を毎月確かめておくと、何を直すか、何もしないかを自分たちで判断できます。Search Console の基本はGoogle Search Consoleの使い方:SEOで見る5つの機能と、月1回の確認手順を参照してください。